レーザー脱毛法について教えて

ケア 1998年11月号から引用
山家英子先生が取材を受けた「ケア」の掲載記事です
今話題になっている、医療レーザー脱毛法について教えてください。例えば針脱毛との違いは?
痛みが少なく、剃ったまま脱毛できる
医療レーザーによる脱毛法は2年ほど前にアメリカで開発された画期的な脱毛法で、医療機関でのみ行える安全な脱毛法です。針脱毛に比べて痛みが少なく低料金、処理時間も早いのが特徴です。特に、針脱毛を行うには毛を伸ばす必要がありますが、レーザー脱毛は毛根に直接はたらきかけるため、剃毛したままの状態でも脱毛することができます。

レーザー脱毛には、黒い色素に集中する特殊なレーザーを使います。このレーザーを毛根や毛包(毛根を包んでいる部分)、毛乳頭に照射することで毛の再生力を弱め、あるいは活動を停止させます。皮膚への影響はありません。ただし、もともと肌の黒い人や極度に日焼けした部分、乳輪、外陰部などにはレーザー光が作用し、軽いやけどを起こすことがあります。こうした部分については、針脱毛を併用して対応しています。

処理時間は毛の量にかかわらず、1秒の照射で約1cm2の毛を処理することができます。そのため、照射時間は両腋で約10分と短いものです。

レーザー脱毛は4週〜8週の期間をおいて何回か行います。これは、前回のレーザー照射時に休止期にあった毛包で、再び毛が生えてきたところにレーザーを照射するためです。個人差はありますが、通常は4〜5回で脱毛は完了します。

今のところレーザー脱毛ではすべての毛を永久脱毛することはできないかもしれません。ただし、処置を行ったところに再び毛が生えても、たいていは産毛が少し生えるぐらいです。そういう点では他のいわゆる永久脱毛法に比べ、より自然に近い状態をつくりだす脱毛法とも言えるでしょう。

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